今回は日本に生息している淡水魚はどのくらいの種類がいるかについて解説していきます。
皆さんは淡水魚と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?
メダカやフナにタナゴにドジョウなど、童謡に出てくる魚もいますよね。
一口に淡水魚と言っても生息場所の違いや分布地域など、その土地独自の生活史を持っています。
そんな淡水魚について、どのくらいの種類が日本に生息しているのかご存知でしょうか?
この記事では日本に生息している淡水魚はどのくらいいるかについて、特徴を含めわかりやすく解説していきます。
日本に生息している淡水魚はどのくらいの種類がいる?
早速ですが、日本に生息している淡水魚はどのくらいの種類がいるかについて解説していきます。
詳細な数については諸説ありますが、日本には約300種類の淡水魚が生息していると言われているようですね!
これは純淡水魚のほかに、海と淡水域を回遊する「回遊魚」や汽水域に生息する「汽水魚」も含まれているのでご注意ください。
また調べたところ地域固有の遺伝型が存在し、さらに細かい地域集団に分類できる種類もいるようです。
地域固有のグループを別種としてカウントしたり、様々な目的で海外から導入された外来生物を含めたりするともっと多くの淡水魚が生息しているのではないでしょうか。
日本全国でまだ耳にしたことがない淡水魚が生息しているのかと思うと、とても興味が湧きますよね!
日本に生息してる淡水魚がどのくらいの種類がいるかについて見てきましたが、そもそも淡水魚と呼ばれる理由はどんなものがあるのでしょうか?
次は、淡水魚の特徴を改めてまとめていきます!
淡水魚の特徴は?海水魚との違いも紹介
どのような特徴をもって淡水魚と呼ばれているのか、また海水魚との違いについても気になりませんか?
塩分がほぼ感じられない濃度の川や沼などをメインに生活していることが、淡水魚の一番の特徴であると調査で分かりました。
そのほかの淡水魚の特徴についてもまとめてみましたので、改めて以下を見てみましょう。
代表的な日本の淡水魚
日本にはどんな名前の淡水魚が生息しているのでしょうか?
調べたところ数多くある分類の中でコイの仲間やスズキの仲間のほか、多種多様な淡水魚が生息しているようです。
広く知られている名前でまとめましたので、以下の代表的な日本の淡水魚についての表を確認してみましょう!
区分 |
代表的な淡水魚名 | |
サケの仲間 |
イトウ、サケ、ヤマトイワナ、ヤマメ | |
アユの仲間 |
アユ、ワカサギ | |
コイの仲間 | コイ、キンブナ、ギンブナ、ヘラブナ、オイカワ、ハス、ウグイ、アブラハヤ、カマツカ、ツチフキ、ニゴイ、タモロコ、モツゴ、シナイモツゴ | |
タナゴの仲間 | ヤリタナゴ、アブラボテ、アカヒレタビラ、シロヒレタビラ、マタナゴ、カネヒラ、ゼニタナゴ | |
ドジョウの仲間 | ドジョウ、ホトケドジョウ、ヒガシシマドジョウ、サンヨウコガタスジシマドジョウ、アジメドジョウ | |
ナマズの仲間 |
ナマズ、ビワコオオナマズ、イワトコナマズ、ギギ、ギバチ、アカザ | |
メダカの仲間 |
ミナミメダカ、キタノメダカ | |
トゲウオの仲間 |
イトヨ、トミヨ | |
スズキの仲間 |
オヤニラミ、アカメ | |
ハゼの仲間 | ヌマチチブ、ジュズカケハゼ、アベハゼ、ヒナハゼ、ゴクラクハゼ、ウキゴリ、ヨシノボリ類、カワアナゴ、ドンコ | |
カジカの仲間 | カジカ、アユカケ、ヤマノカミ | |
そのほか | ニホンウナギ、スナヤツメ | |
外来生物(もとは日本産でない) |
ニジマス、ブラウントラウト、ソウギョ、アオウオ、ハクレン、タイリクバラタナゴ、チョウセンブナ、カムルチー、タイワンドジョウ | |
特定外来生物 |
ブラックバス(オオクチバス・コクチバス)、ブルーギル、カダヤシ |
ここに書き出したのは代表的な日本に生息している淡水魚で、分類学を分かりやすい区分で仲間としてまとめました。
観賞魚として飼育されているものだけでなく、釣りの対象や食用となっているものもいますね!
中には聞いたことがある人が多いニジマスやタイリクバラタナゴもありますが、もともと日本産ではない外来生物が定着しているものも多いです。
そのほかこの表と関係してくる部分で昨今世界的に取り組まれているSDGsで、目標6に「水に関連する生態系の保護・回復を行う」という項目があります。
その対象として特定外来生物の駆除を事業としている事例もあり、この点は覚えておくべきポイントではないでしょうか。
日本に生息している淡水魚はどのくらいの種類がいるかのまとめ
今回は、日本に生息している淡水魚はどのくらいの種類がいるかについて解説してきましたがいかがでしたか?
今回の内容をまとめると以下のようになります。
飼育下で体調を崩した時や新しく水槽に導入する前など、淡水魚であっても塩分濃度を高めた水で塩水浴をすることがありますよね。
今回の記事で紹介した浸透圧調整について、魚自身で上手くできない際に塩水浴をするということは改めて理にかなっていると感じました。
汽水魚のほか降海型や陸封型などがいるように、海との関わりが深い点も面白いですよね。
これからも淡水魚に関する面白い情報をお伝えしていきたいと思いましたので、ぜひ楽しみにしていてください!
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