今回は、水槽でヒーターにかかる電気代について紹介していきます。
観賞魚飼育で工夫が必要なものとして、冬季の水温についてが挙げられます。
ヒーターを使用することで安定した水温管理ができるのは皆さんもご存じですね。
日淡の飼育においても同様で、場合によってヒーターの使用をお勧めしています。
種類がたくさんあるのでどれを使えばいいか迷いますし、出来れば電気代を安く抑えたいと思いますせんか?
そこで、この記事では水槽でヒーターにかかる電気代を種類と共に解説していきます!
水槽でヒーターにかかる電気代はどのくらい?
さっそくですが、水槽でヒーターにかかる電気代についてみていきましょう。
調査したところ60cm水槽の場合は、150Wのヒーターを1日稼働させると約126円が目安のようです。
(150W×24h)÷1000×35円/kWh(←例として東北電力)=126円
実際には暖房の効いている時間帯は切っておくなど、稼働時間を少なくすることでこれよりも安くなりますね。
さらに以下について知っておくことで、ヒーターにかかる電気代についてより理解が深まります。
上記のそれぞれについて見ていきましょう!
電気代の計算方法
電気代の計算方法は、画像の計算式で必要な数値を使うと簡単に計算できます。
具体的に計算するとイメージしやすいので、以下の例で1か月あたりの電気代を計算してみましょう。
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計算式
15日まで: (150W×12h×15日)÷1000 ×35円/kWh =945円
16日~31日まで: (150W×12h×15日) ÷1000 ×40円/kWh =1,080円
(参考)ヒーター容量別電気代一覧
次に、ヒーター容量別の電気代についてご紹介しておきます。
ここでの電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価*31円/kWh(税込み)から算出しました。
ヒーターの消費電力 | 24時間稼働した場合の1日の電気代 |
50W | 37.2円 |
100W | 74.4円 |
150W | 111.6円 |
200W | 148.8円 |
300W | 223.2円 |
計算してみると1日あたりの電気代は安く感じますね。
ただし特に消費電力の大きいものになると1か月あたりの電気代は高くなるので、対策や工夫が必要ということが分かるでしょう。
ここまで水槽でヒーターにかかる電気代について計算方法や目安を見てきましたが、どのくらいの消費電力のヒーターが水槽に適しているか知りたいと思いませんか?
次に、水槽サイズ別に適したヒーターを紹介していきます!
Q.目安単価とはなんですか?
- 全国家庭電気製品公正取引協議会の定めている電気料金のことですね。
経済産業省が公表している「電力取引報」の全小売電気事業者の販売電力量・販売額の集計値から定められています。 - 現在の目安単価は、令和4年7月22日改定の31円/kWh(税込)です。
- 電力料金は小売電気事業者により異なるので、目安を設定しているわけですね。
※詳しくは、家電公取協のHPへ
どの容量のヒーターを使えばいい?
家にある水槽の容量には、どのくらいのヒーターを使えばいいか知りたいですよね。
スタンダードな60cm水槽程度ですと、150W程度のヒーターが望ましいです。
そのほかの水槽サイズ別では、以下の表を参考に見てみましょう!
水槽サイズ | 容量(L) | 適切なヒーターのW数 |
~30cmのコンパクト水槽 | ~20L | 10~50W |
45cm水槽 | 35L | 100W |
60cm水槽 | 57L | 150W |
90cm水槽 | 150L | 300W |
120cm水槽 | 205L | 300W×2 |
小さい水槽はワット数が小さなもので、大きい水槽になるにつれてワット数が大きくなっていくことが分かりますね。
ここで注意すべきなのが水槽サイズとヒーターのW数に大小差があると、安定した水温を維持することが出来ない点です。
常に稼働し続けて温めなければならない状況にもなり得るため、電気代が割高になります。
このような理由から、適切なヒーターを選択することが大切です。
ヒーターのパッケージに記載の推奨水槽サイズも参考に、適切なものを選ぶようにしてくださいね。
水槽に見合った容量でヒーターの目安が分かったところで、おすすめについても知りたいと思いませんか?
最後に、水槽ヒーターおすすすめ3選を紹介したいと思います!
水槽ヒーターおすすめ3選
水槽ヒーターのおすすめは、どのようなものがあるでしょうか?
筆者の経験から、以下が使い勝手が良くてユーザーの評判も良いおすすめ3選です。
コトブキ工芸の製品を調べてみると、2024年の新商品のようです。
筆者はセーフティーヒートセットを利用したことがありましたが、おそらくこちらは順次終売となるのでしょう。
従来品は使い勝手も良かったので、新製品のシグナルヒートにも期待したいと思います。
また、上記で挙げたおすすめをそのまま選択するのではなく、まず以下を確認することが大切ですね。
水温調整の有無で温度可変式かオーとヒーターか変わりますし、前項で触れているようにW数が水槽サイズに見合っているかもチェックすべき大切なポイントですね。
水槽ヒーターは消耗品で1年程度が目安となり、時期を見て新品を入手することも念頭に置くと良いでしょう。
筆者が挙げた3選以外のメーカーもありますので、この記事と併せて調べてみてくださいね。
水槽でヒーターにかかる電気代のまとめ
ここまで、水槽でヒーターにかかる電気代についてまとめてきました。
以下は、この記事の振り返りとなります。
日淡飼育では水温10℃くらいに餌を食べる量が減りますし、5℃近くまでなるとほとんど活動せず冬眠のような状態になります。
冬季で室内飼育する場合でも、保温対策や今回紹介したヒーター使用を検討してくださいね。
最後になりますがGEXの検証で電気代の差が大きく表れている動画がありましたので、参考に紹介しておきます!
面白いので、ぜひ参考に見てみてはいかがでしょうか?
参考:【公式】ジェックス GEX Aquarium チャンネル @GEXAquarium
電気代半分になりました(冬、を想定して…)
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