錦鯉の産地と歴史を知ろう!どのように誕生した?代表的な種類についても紹介!

錦鯉
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今回は、錦鯉の産地についてまとめていきます。

日本の象徴とも言える錦鯉ですが、近年海外への輸出が増えているのをご存知でしょうか?

水産庁の資料によると、令和4年には63億円とそれまでの10年で2倍以上の輸出額となっています。

輸出額からも分かるように国内外問わず人気がある錦鯉ですが、未来に残したい日本の文化と言っても良いでしょう。

そこで、錦鯉について改めて振り返ってみるのはいかがでしょうか?

この記事では、錦鯉の産地について歴史や代表的な品種も含めて解説しています!

錦鯉の産地

錦鯉がたくさん群がっている様子

早速ですが、錦鯉の産地についてまとめていきます!

錦鯉の産地で一番有名なのが、新潟県ですね

国内の錦鯉養殖の割合をまとめましたので、以下の表で確認してみましょう。

都道府県別錦鯉「販売」数割合(令和元年・漁業・養殖業生産統計)

  1. 新潟県 55%
  2. 福岡県 7%
  3. 静岡県 7%
  4. 広島県 6%
  5. 兵庫県 5%
  6. その他 20%
都道府県別「経営体」数(2018年・漁業センサス/農林水産省)
都道府県 経営体数 割合
新潟県 327 64%
広島県 24 5%
岐阜県 17 3%
福岡県 17 3%
福井県 9 2%
愛媛県 8 2%
山形県 7 1%
埼玉県 7 1%
その他 96 21%

新潟県は錦鯉養殖の経営体数に加え、生産数においても日本で一番の産地となっているのが分かりますね。

周辺のホームセンターなどのペットコーナーを思い返してみると、確かに新潟県産として販売されていることを何度も目にしてきました。

統計から確認してみても、改めてその理由が分かったように思います!

日本国内での産地について分かったところで、いつ錦鯉が誕生したのか気になりませんか?

次は錦鯉の歴史について紹介します!

Q.漁業・養殖業生産統計と漁業センサスとはなんですか?

  • 漁業・養殖業生産統計は、農林水産省で毎年実施する海面漁業生産統計調査のうちの一統計です。調査の目的は以下のようになっていますね。
    『海面漁業生産統計調査は、海面漁業の生産に関する実態を明らかにし、水産行政の基礎資料を整備することを目的とする。』
  • 漁業センサスについても、農林水産省で5年ごとに調査が行われているものです。
    水産業のすべての世帯や法人を対象に一斉調査されていますね。調査の目的は以下の通りです。
    『我が国の漁業の生産構造、就業構造を明らかにするとともに、漁村、水産物流通・加工業等の漁業をとりまく実態と変化を総合的に把握する』

※上記表は、農林水産省のHPより抜粋

錦鯉はどのように誕生した?歴史を紹介

1匹の錦鯉で紅白模様

それでは錦鯉の歴史について解説していきましょう。

錦鯉の歴史の始まりは200年ほど前で、戸時代に食用の真鯉で突然変異により緋鯉が産まれたことと分かりました!

新潟県中央部の山古志地方(現在の小千谷市、長岡市の一部)で産まれ、その変異した緋鯉を観賞魚として養殖し始めたそうです。

調査してみると、今現在で日本一の生産地が新潟県である理由が分かったように思いました!

当時はより美しい鯉を作ろうと改良を重ね、大正時代には「紅白」「大正三色」昭和に入り「昭和三色」が作出されました。

錦鯉の知名度が全国区になったきかっけは、大正3年(1914年)に開催された博覧会「東京大正博覧会」に出品されたことです。

このような古い歴史のなかで、現在では錦鯉は80種以上作出され親しまれていますね。

錦鯉の誕生から歴史を紹介してきましたが、その作出された錦鯉の種類にはどのようなものがあるか気になりますよね。

最後に代表的な錦鯉の種類について確認してみましょう!

代表的な錦鯉の種類とは

幼魚の錦鯉の横見

さまざまな種類を耳にしますが、錦鯉の代表的な種類はどのようなものがあるでしょうか?

令和4年に策定された「日本農林規格(JAS)」では、以下の20種類が基準として設けられていることが分かりました。

以下の表で確認してみましょう!

用語JASで記載のある錦鯉の代表的な種類
紅白 銀鱗
(銀鱗○○)
光模様
(菊水、大和錦等)
秋翠
大正三色 変わり鯉
(分類で記載の無い種類)
浅黄
昭和三色 孔雀 丹頂 べっ甲
(赤・白・黄)
白写り 九紋竜 光り写り
(金昭和、銀白写り等)
緋写り・黄写り
五色 ドイツ鯉
(ドイツ○○)
光り無地
(黄金、松葉系等)
無地
(模様がないもの)

上記は海外の愛好家が正しく選択することが出来るように、定義も明文化した種類です。

錦鯉で目的の種類が決まっているのであれば、比較検討しやすいメリットがありますよね。

以前から知られているものばかりですが、国内でも良い指針となると思いました。

変わり鯉について例を挙げると、茶鯉・紅輝黒竜・落ち葉しぐれ・松川化けがあります。

用語JASに沿って、錦鯉の各種類の特徴をさらに調べてみるのも面白いなと思いました。

突然変異の緋鯉から様々な系統へと広まった錦鯉ですが、また後日改めて解説してみたいですね。

錦鯉で産地と歴史のまとめ

ここまで錦鯉の産地について歴史を含めてまとめてきましたが、いかがでしたか?

今回のふりかえりは以下の通りです。

  • 錦鯉の産地は、経営体数と生産数ともに新潟県が日本で一番である
  • 錦鯉の歴史は江戸時代で新潟県山古志地方において、食用真鯉の変異で産まれた緋鯉が始まりと言われている
  • 代表的な錦鯉の種類は、紅白、大正三色、昭和三色などで、JASで20種類が定義として明文化されている

今回調査してみて、近年様々な種類のある錦鯉のルーツに触れることが出来ました。

侘び寂びの中にも美しさを見出す、日本人の特徴がそこにも表われているのではないでしょうか?

また、クラシックなものからモダンなものまで、今も尚愛されている品種が多いと思いましたね。

これからも、奥深い錦鯉の良さを大切にしていきたいと思います!

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